手の神経麻痺について

⑴橈骨神経麻痺
原因は、睡眠時の圧迫などがあげられます。
手の指を開くことができなくなります。(パーの動作)
また、手首から先が下に垂れ下がってしまう「下垂手」をきたします。
親指、人差し指に痺れ・感覚障害を生じます。
枝である後骨幹神経麻痺では、指の第3関節を伸ばすことができなくなりますが
感覚障害はありません。

⑵正中神経麻痺
高位で神経が絞扼(しめつけ)されると前骨幹神経麻痺、
低位では手根管症候群と呼びます。
いずれも、母指球が萎縮すると「猿手変形」をきたします。
手の甲や、親指〜薬指の親指側半分に痺れや感覚障害をきたします。

⑶尺骨神経麻痺
原因は、手関節付近の骨折などのけがによることが多いですが、
パソコン作業などで肘をずっとデスクに当てていたり、
長電話で長時間肘を曲げていても一時的に麻痺を起こすことがあります。
薬指・小指の運動が困難となり、薬指の小指側半分〜小指に痺れ・感覚障害が
あらわれます。

いずれも頚椎から始まる神経ですので、頚椎に原因がある場合、
首から腕までの通り道のどこかで締め付けられている場合などが
原因として多いです。

神経、筋肉、血管は一対で働きます。神経の働きを良くするには、まわりの筋肉を緩め、血流を改善する必要があります。

当院では、絞扼(しめつけ)による神経障害、頚椎からくるものに対して
豊富な治療経験があります。安心してご相談ください。

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